【簿記1級】2回不合格・30点だった私が気づいた独学の失敗パターン5選
簿記1級の勉強を始めた当初、私は正直に言って甘く見ていました。
簿記2級を取得しており、中小企業診断士の勉強経験もあったため、
「2か月くらい集中して勉強すれば合格できるだろう」
と思っていたのです。
しかし結果は、第168回(2024年11月)・第170回(2025年6月)の2回連続で不合格。
1回目はほぼ白紙提出、2回目も30点程度でした。
今振り返ると、簿記1級そのものが難しかったというより、
勉強方法を間違えていたことが最大の敗因
だったと思います。
この記事では、実際に私が経験した失敗をもとに、簿記1級の独学で陥りやすい失敗パターンを5つ紹介します。
これから簿記1級を目指す方に、同じ遠回りをしてほしくないと思い、まとめました。
簿記1級で2回不合格・30点だった私の受験結果
まずは私の受験歴を簡単に紹介します。
- 簿記2級取得済み
- 中小企業診断士受験経験あり
- 第168回簿記検定試験(2024年11月)受験
- 第170回簿記検定試験(2025年6月)受験
- 商工会議所勤務
使用していた教材は主に以下の2冊です。
- みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商簿記1級
- 日商簿記1級 過去問題集
しかし、勉強方法に大きな問題がありました。
その結果、1回目はほぼ白紙提出、2回目も30点程度という結果になりました。
失敗パターン① 簿記2級の延長線上で考えていた
簿記2級に合格した経験から、
「簿記1級も頑張れば何とかなるだろう」
と思っていました。
実際、簿記2級では育休中に学習時間を確保し、毎日問題集を解くことで合格できました。
その成功体験があったため、簿記1級も同じ感覚で考えていたのです。
しかし、簿記1級は別物でした。
- 出題範囲が広い
- 計算量が多い
- 応用問題が中心
- 時間との戦いになる
簿記2級の延長線上で考えていたことが、最初の失敗だったと思います。
失敗パターン② テキストを読むことが勉強だと思っていた
当時の私は完全にインプット中心でした。
- テキストを読む
- 講義動画を見る
- 内容を理解する
こうした学習ばかり繰り返していました。
勉強している実感はありました。
しかし今振り返ると、
「理解したつもり」
になっていただけだったと思います。
簿記1級は知識を覚える試験ではありません。
問題を解ける状態まで落とし込んで初めて得点につながります。
失敗パターン③ 過去問を解かずに本番へ行った
第168回試験を受験したとき、私は過去問を一度も解いていませんでした。
理由は単純です。
「まだ理解が足りないから」
と思っていたからです。
しかし今なら断言できます。
これは完全に逆でした。
実際には、
過去問を解くから理解が深まる
のです。
過去問を避け続けた結果、本番で初めて試験レベルを知ることになりました。
私は過去問を後回しにしたことで大きく遠回りしました。
過去問学習へ切り替えた経緯については、こちらの記事で詳しくまとめています。
聞き流し勉強法だけでは伸びなかった|中小企業診断士受験5年超の私が学んだこと
試験会場で初めて気づいた「理解」と「解ける」の違い
第168回試験で最も衝撃だったのは、問題文そのものは理解できたことです。
何が書かれているのかは分かる。
見たことのある論点もある。
それなのに、
何から手を付ければよいのか全く分かりませんでした。
解答までの手順が見えないのです。
問題を前にして手が止まりました。
結果として、解答用紙にはほとんど何も書けませんでした。
簿記1級は途中退室が可能ですが、私は退室可能時間になった瞬間に会場を後にしました。
今でもあのときの悔しさは忘れられません。
そして初めて、
「理解した」と「解ける」は全く別物
だと気付きました。
失敗パターン④ 問題集を持っているだけで満足していた
第170回試験に向けては過去問題集も購入しました。
しかし、ここでも大きな勘違いをしていました。
私は、
- 問題を見る
- 解説を見る
- 理解する
という学習ばかりしていました。
実際には自分で答案を作成していません。
つまり、
過去問を「読んでいた」だけ
だったのです。
簿記1級はスポーツに近いと思います。
ルールを知るだけでは上達しません。
実際に手を動かして初めて力が身につきます。
独学で勉強を続ける中で、私は通信講座との違いも痛感しました。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
簿記1級で独学をやめて通信講座を検討した理由|遠回りから気づいた学習設計の重要性
失敗パターン⑤ 「理解」と「得点できる」を同じだと思っていた
私が最も反省しているのがこの点です。
簿記1級では、
- 知識がある
- 内容を理解している
だけでは足りません。
必要なのは、
制限時間内に解答できること
です。
そのためには、
- 問題を解く
- 間違える
- 復習する
- 解き直す
というアウトプット学習が欠かせません。
私はこのプロセスを飛ばしていました。
2回目の受験で30点取れた理由
第170回試験も不合格でした。
しかし、1回目とは違い、工業簿記・原価計算ではある程度解答を書くことができました。
結果として、得点は約30点でした。
もちろん合格には程遠い点数です。
それでも、
問題を見て何も書けなかった状態から、解答を書ける状態には前進できた
と感じています。
この変化は、過去問や問題集に触れる機会を増やしたことが大きかったと思います。
勉強時間についても、以前は長時間勉強すれば合格できると思っていました。
しかし実際は勉強の質の方が重要でした。
詳しくはこちらの記事でまとめています。
簿記1級の独学で失敗しやすい人の特徴
私自身の経験から、次のような人は注意が必要だと思います。
- 簿記2級合格で自信がある
- インプット学習が好き
- 過去問を後回しにする
- 完璧に理解してから問題を解こうとする
- 問題演習より講義視聴が中心になっている
もし当てはまる項目があるなら、早めにアウトプット学習へ切り替えることをおすすめします。
今なら、まず過去問を解く
もし今の自分が受験開始時点に戻れるなら、
まず過去問を解きます。
もちろん最初は解けません。
しかし、それで良いと思っています。
むしろ解けないからこそ、
- 何が足りないのか
- 試験で何が求められているのか
- どの論点が弱いのか
が見えてきます。
まとめ|簿記1級は「理解したつもり」では通用しなかった
私は簿記1級を甘く見ていました。
簿記2級を取得していたこと。
中小企業診断士を勉強していたこと。
その経験から、
「少し頑張れば受かるだろう」
と思っていました。
しかし現実は違いました。
第168回ではほぼ白紙提出。
第170回でも30点程度でした。
この経験から学んだことは、
簿記1級はインプットだけでは合格できない
ということです。
大切なのは、
「どれだけ理解したか」ではなく、「どれだけ解けるようになったか」
です。
これから簿記1級を目指す方には、私と同じ遠回りをしてほしくありません。
ぜひ早い段階から過去問や問題演習に取り組み、知識を得点につながる力へ変えていってください。
