簿記1級の過去問に取り組もうと思っても、なかなか続かないと悩んでいないでしょうか。
「過去問が重要なのは分かっている」
「でも、ついテキスト学習ばかりしてしまう」
そんな状態になっている社会人受験生は、決して少なくないと思います。
私自身、簿記1級の学習を始めた当初は、過去問演習がほとんど続きませんでした。
2024年9月から簿記1級の勉強を開始し、2025年6月に受験。その後は中小企業診断士や宅建の勉強を優先し、一度学習を中断しました。2025年11月から再開し、現在も学習を続けています。
過去問の重要性は理解していましたが、問題を見ると内容が難しく感じられ、気づけば何度もテキスト学習へ戻っていました。
しかし、学習方法を少し変えたことで、以前よりも過去問に触れる機会を増やせるようになりました。
この記事では、簿記1級の過去問が続かなかった理由と、社会人受験生として実践した3つの改善策を紹介します。
簿記1級の過去問が続かないのは珍しくない
簿記1級は範囲が広く、問題の難易度も高いため、過去問演習で苦戦する人は少なくありません。
私も2025年3月〜4月頃にかけて、なかなか過去問に取り組めない時期がありました。
- 問題を見ても何を問われているのかわからない
- 解説を読んでもすぐ理解できない
- 1問解くだけでかなり疲れる
こうした状況が続くと、自然とこう考えるようになります。
「まだ理解が足りないから、先にテキストをやろう」
私もまさにこの状態でした。
しかし今振り返ると、それが過去問から遠ざかる原因だったと思います。
私が過去問に苦手意識を持っていた時期については、こちらの記事でも詳しく書いています。
簿記1級の過去問が怖かった|8か月インプットばかりだった私の失敗談
私が過去問演習を続けられなかった3つの理由
問題が難しく感じて、インプット学習へ戻っていた
当時の私は、過去問を解いて理解できない部分があると、すぐにテキストへ戻っていました。
もちろん基礎知識は重要です。
ただ、簿記1級では問題演習を通じて理解が深まる部分もかなり多いです。
それにもかかわらず、私は
「もっと理解してから問題を解こう」
と考え、アウトプットを後回しにしていました。
結果として、インプット学習ばかりが増え、問題演習の量が不足していました。
過去問題集の持ち運びが負担だった
私が使っていたのは、TACの『日商簿記1級 過去問題集』です。
複数年分の問題が収録されていて便利ですが、その分かなり分厚く、厚さは約5cmあります。
自宅では問題ありませんが、持ち歩くには重い。
電車内で開くには大きい。
特に私の場合、
「通勤中に大きな問題集を広げるのが少し億劫」
という心理的ハードルがありました。
この小さなストレスが、過去問演習から遠ざかる原因になっていました。
完璧に復習しようとしていた
以前の私は、
- 問題を解く
- 答え合わせをする
- 解説を読む
- 理解できるまでテキストを読み返す
この流れを一度に終わらせようとしていました。
しかし、社会人がまとまった学習時間を確保するのは簡単ではありません。
結果として、
「今日はそこまでできないから後日にしよう」
となり、問題演習そのものを先送りしていました。
過去問演習を続けるために実践した3つの改善策
その日に解く問題だけ印刷する
途中から、過去問題集を丸ごと持ち歩くのをやめました。
代わりに、その日に解く問題だけ印刷するようにしました。
紙数枚になるだけで、驚くほどハードルが下がりました。
- 軽い
- すぐ見られる
- 通勤中でも取り組みやすい
たったこれだけですが、過去問に触れる回数は増えました。
解答用紙をコピーして繰り返し使う
私は解答用紙もコピーして活用しています。
以前はノートに解答を書いていましたが、本番の形式とはかなり違いました。
解答用紙をコピーして使うようになってからは、試験に近い形で演習できるようになりました。
また、解き直しもしやすくなりました。
小さな工夫ですが、アウトプットの質は上がったと感じています。
インプットとアウトプットを並行する
現在は、テキスト学習だけを長期間続けることはしていません。
新しい論点を学ぶときはインプットから入りますが、ある程度進んだらすぐ演習へ移ります。
そして、分からない部分だけをテキストで確認します。
つまり、
インプット → 長期間インプット
ではなく、
インプット → 演習 → 復習 → 演習
という流れです。
この形に変えてから、知識と問題演習がつながりやすくなりました。
社会人の資格勉強は「仕組み化」が重要
私はフルタイム勤務で、子どもも3人います。
そのため、勉強時間は主に早朝です。
毎日まとまった時間を確保できるわけではありません。
だからこそ重要なのは、
気合で頑張ることではなく、続けやすい仕組みを作ること
だと思っています。
過去問演習も同じです。
仕組みがあれば、やる気が低い日でも最低限進められます。
勉強時間の確保方法については、こちらの記事でも紹介しています。
【3人育児・フルタイム勤務】社会人の勉強時間の確保方法|私が実践した5つの工夫
完璧を求めるより、過去問に触れる回数を増やす
簿記1級の学習を通じて感じたのは、完璧を求めすぎると前に進みにくくなるということです。
私自身、インプット学習を繰り返していた時期は、勉強時間の割に成長を実感できませんでした。
一方で、理解が不十分でも問題演習に取り組み、必要な部分だけ復習するようになってからは、学習内容が定着しやすくなりました。
もちろん基礎知識は大切です。
ただし簿記1級では、
「理解してから解く」だけでなく、「解きながら理解する」
という視点も必要だと思います。
まとめ|社会人は続けられる形を作ることが大切
簿記1級の過去問が続かなかった原因は、問題集の重さだけではありませんでした。
- 理解不足を理由にインプットへ戻っていた
- 問題集を開くハードルが高かった
- 完璧に復習しようとしていた
こうした状況を改善するために、私は
- 必要な問題だけ印刷する
- 解答用紙をコピーして活用する
- インプットとアウトプットを並行する
という方法を取り入れました。
私はまだ簿記1級に合格していません。
それでも、以前より過去問に向き合えるようになったのは事実です。
もし過去問が続かず悩んでいるなら、最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。
まずは「続けられる形」を作ること。
それが、社会人受験生にとって大きな一歩になると思います。

