簿記1級の過去問が解けない理由|“数字”ではなく“会社”として見ると変わった
簿記1級の過去問を解き始めた頃、私は問題文を「数字」としてしか見ていませんでした。
- 仕訳を考える
- 計算式を当てはめる
- 答えを出す
ただ、それだけでした。
もちろん、簿記なので計算は必要です。
しかし当時の私は、
「なぜこの処理になるのか」
をほとんどイメージできていなかったと思います。
実際、簿記1級の過去問が解けない人には、共通点があるように感じています。
- 処理だけを覚えようとする
- 問題の背景を考えない
- 数字を数字のまま見てしまう
私自身、まさにこの状態でした。
しかし、ある時から少しずつ感覚が変わってきました。
「この会社、かなり資金繰りが苦しいのでは?」
そんなふうに、問題文の背景を考えるようになったのです。
すると、不思議と問題文の理解度も変わってきました。
最初は“計算問題”としてしか見えていなかった
簿記1級の勉強を始めた当初、私は問題をかなり機械的に解いていました。
- 数字を見る
- 公式を思い出す
- 当てはめる
そんな感じです。
一応、勉強している感覚はありました。
ただ、試験になると全く点数が伸びませんでした。
問題文は読める。
見たこともある。
でも、手が止まる。
当時はかなり苦しかったです。
今振り返ると、
「処理」を覚えようとして、「意味」を理解できていなかった
のだと思います。
過去問に触れて初めて気づいたこと
勉強開始からしばらくは、かなりインプット中心でした。
- テキストを読む
- ノートにまとめる
- 講義を見る
ただ、それだけでは過去問が解けませんでした。
そして、実際に過去問へ入って初めて気づいたことがあります。
簿記1級は「読む試験」ではなく、「考える試験」に近い
ということでした。
もちろん、最初は全然解けません。
答えを見ながら写すだけでした。
それでも、少しずつ
- 問題の型
- 出題の流れ
- 会社の状況
が見えるようになってきました。
簿記1級の過去問が怖かった|8か月インプットばかりだった私の失敗談でも書いたように、最初は解けなくて当然だと思っています。
通勤中はインプット、自宅ではアウトプット
現在の私の勉強スタイルは、かなり割り切っています。
通勤中は、主にインプットです。
- テキストを読む
- 間違えた論点を見直す
- 理論を確認する
一方、自宅ではアウトプット中心です。
- 過去問演習
- 書き出し
- 計算練習
理由はシンプルで、簿記1級の問題演習はかなり重いからです。
まとまった時間がないと、どうしても深く考えにくいと感じています。
社会人の勉強は「まとまった時間」が本当に難しい
私はフルタイム勤務で、子どもも3人います。
そのため、まとまった勉強時間の確保は簡単ではありません。
- 仕事
- 家事
- 育児
これらを終えると、気づけば1日が終わっています。
だからこそ、早朝や夜の時間を使っています。
社会人の勉強時間づくりについては、こちらの記事でもまとめています。
【3人育児・フルタイム勤務】社会人の勉強時間の確保方法|私が実践した5つの工夫
「会社」として問題を見るようになった
大きく感覚が変わったのは、商工会議所で経営指導員として働き始めてからです。
日々、事業者の方と話をする中で、
- 資金繰り
- 売上低下
- 借入
- 設備投資
- 在庫
こうした話を実際に聞く機会が増えました。
すると、過去問の見え方が少し変わりました。
以前は数字にしか見えなかったものが、
“実際に存在する会社の動き”
としてイメージできるようになったのです。
過去問が解けない人が意識したい3つの視点
最近は、過去問を見るときに次の3つを意識しています。
この取引でお金は増えたか、減ったか
キャッシュの流れを考えると、取引の意味が見えやすくなります。
BS・PLのどこが動いたか
仕訳だけでなく、財務諸表全体で見る意識です。
経営者は何をしたかったのか
設備投資なのか、資金調達なのか、背景を想像します。
この3つを意識するだけでも、数字の見え方が少し変わりました。
背景を想像すると、知識がつながり始めた
以前の私は、処理だけを暗記しようとしていました。
ただ、会社の状況をイメージするようになってから、少しずつ知識がつながり始めました。
- なぜ減価償却をするのか
- なぜ在庫が増えるのか
- なぜ資金繰りが悪化するのか
こうしたことが、単なる暗記ではなくなってきたんです。
もちろん、今でも難しい問題はかなりあります。
ただ、“意味の分からない数字の羅列”だった頃とは感覚が変わりました。
まとめ|簿記1級は“数字”ではなく“会社”として見る
簿記1級の問題は、単なる計算問題ではありません。
その背景には、
- 経営判断
- 資金繰り
- 会社の状況
があります。
もちろん、最初からそこまでイメージするのは難しいと思います。
私自身、かなり遠回りしました。
それでも、
「ただ計算する」から「会社をイメージして考える」
へ少し変わったことで、過去問への向き合い方も変わりました。
もし今、簿記1級の過去問が解けずに苦しんでいるなら、数字だけを見るのではなく、ぜひその背景にある“会社”を想像してみてください。

