中小企業診断士の聞き流し勉強法は効果ある?5年超の受験生が感じた限界

社会人の勉強法

結論から言うと、聞き流し学習だけでは「解ける状態」にはなれませんでした。

私は中小企業診断士の勉強を始めてから約2年間、音声講義の聞き流しを中心に学習していました。

通勤中や移動中はもちろん、家事をしながらも講義を聞き続け、「理解できれば問題も解けるだろう」と考えていました。

しかし実際には、講義の内容は理解しているつもりでも、問題になると解けません。

その後、簿記1級の受験をきっかけに、自分の勉強法の問題点に気づきました。

過去問中心の学習へ切り替えたことで、少しずつ成績も伸びるようになりました。

この記事では、聞き流し中心だった私がなぜ伸び悩んだのか、そして何を変えたのかを、中小企業診断士受験5年以上の経験をもとにお伝えします。

中小企業診断士の勉強開始当初は聞き流し中心だった

私は受験開始から約2年間、聞き流しを中心に学習していました。

当時はスタディングを利用しており、動画講義を何度も視聴していました。

最初の2周ほどは通常速度で動画を見ていましたが、3周目以降は音声学習を併用し、1.5倍速から最終的には2倍速で聞き流すようになりました。

ただ、その頃はメモを取ることも少なく、問題演習も後回しでした。

講義を聞いて理解することが、そのまま勉強だと思っていたのです。

毎日勉強しているのに点数が伸びなかった

当時、決して勉強していなかったわけではありません。

  • 早朝に約1時間の講義学習
  • 通勤時間の往復約1時間で音声学習
  • 帰宅後に約1時間の復習

休日も早朝に約2時間、勉強時間を確保していました。

それでも、問題を解くと手が止まります。

  • 選択肢の違いが分からない
  • 理由を説明できない
  • 知識を引き出せない

毎日勉強している感覚はありました。

しかし、結果には結びついていませんでした。

「毎日勉強しているのに伸びない」と感じていた原因を、より体系的に整理した記事はこちらです。
中小企業診断士の勉強で遠回りした5つの理由|5年続けて気づいた失敗パターン

聞き流し勉強法だけでは伸びなかった3つの理由

アウトプットの量が圧倒的に不足していた

最大の原因はこれでした。

私は講義を聞くことに多くの時間を使っていましたが、実際に問題を解く時間は十分に確保できていませんでした。

知識はインプットできても、使う練習をしていなかったのです。

「理解した」と「解ける」を同じだと思っていた

講義を聞くと理解した気になります。

しかし、理解したことと解答できることは別です。

問題を前にすると、知識を思い出せなかったり、選択肢の違いを説明できなかったりしました。

私は長い間、その違いに気づけていませんでした。

本試験で求められる力を勘違いしていた

試験で評価されるのは、「知っているか」ではなく「使えるか」です。

特に中小企業診断士試験では、知識を使って判断する力が求められます。

聞き流しだけでは、本試験で必要な判断力や解答力を鍛えることは難しいと感じました。

聞き流しで最も足りなかったのは「想起」だった

今振り返ると、聞き流し学習で最も足りなかったのは、想起(思い出す訓練)だったと思います。

当時の私は、聞くことには多くの時間を使っていました。

しかし、聞いた内容を自力で思い出す練習はほとんどしていませんでした。

  • 今の論点は何だったか
  • 重要ポイントを3つ言えるか
  • 白紙に書き出せるか

こうした確認をしていませんでした。

今思えば、足りなかったのはインプット量ではなく、想起の練習でした。

簿記1級の受験で「理解したつもり」に気づいた

私が勉強法を見直すきっかけになったのは、中小企業診断士試験ではなく簿記1級でした。

2024年11月に実施された第168回簿記1級試験を初めて受験した時のことです。

商業簿記・会計学の序盤で、私はすぐに悟りました。

「これは合格不可能だ」

なぜなら、答案用紙に何も書けなかったからです。

問題の意味は分かります。

しかし、手が動きませんでした。

「理解していること」と「解答できること」は別なのだ

その瞬間、そう痛感しました。

この時の失敗については、こちらで詳しく書いています。
【簿記1級】2回不合格・30点だった私が気づいた独学の失敗パターン5選

過去問中心の学習に変えて気づいたこと

その後は、過去問中心の学習へ切り替えました。

問われる論点が見えるようになった

試験が何を聞いているのかが分かるようになりました。

自分の弱点が明確になった

理解したつもりだった部分が次々に見つかりました。

知識が定着しやすくなった

問題を解いてから復習することで、記憶にも残りやすくなりました。

実際、2024年には経済学44点、財務52点、経営法務48点でしたが、2025年には経済学60点、財務72点、経営法務68点まで改善しました。

今の私が実践している勉強サイクル

  1. まず過去問を解く
  2. 解けなかった論点を確認する
  3. テキストや講義で補強する
  4. 再度問題を解く

聞き流し学習は社会人受験生の武器になる

ここまで聞き流し学習の失敗を書いてきましたが、聞き流しそのものを否定したいわけではありません。

実際、仕事や育児で忙しい社会人にとって、通勤時間を活用できる音声学習は大きな武器です。

ただし、聞くだけで終わらせないことが重要です。

私が3年間利用したスタディングについては、こちらで詳しくレビューしています。
スタディングだけで合格できる?3年利用した社会人受験生の本音レビュー

ブログを書くようになって改めて感じたアウトプットの重要性

最近はブログを書く中でも、アウトプットの重要性を感じています。

頭の中では理解しているつもりでも、文章にすると説明できないことがあります。

逆に、書くことで理解不足に気づくこともあります。

まとめ|聞き流しは武器になる。でも、それだけでは足りない

私は約2年間、聞き流し中心の学習を続けていました。

しかし、その方法だけでは試験で解ける状態にはなれませんでした。

もし過去の自分に一言伝えるなら、こう言います。

「理解した気になる前に、まず問題を解いてみろ」

聞き流し学習は便利な勉強法です。

特に忙しい社会人にとっては、スキマ時間を活かせる大きな武器になります。

ただ、聞いただけで伸びるほど試験は甘くありません。

本当に合格を目指すのであれば、アウトプットから逃げないことが大切だと感じています。

社会人が勉強時間をどう作るかについては、こちらの記事も参考になると思います。
【3人育児・フルタイム勤務】社会人の勉強時間の確保方法|私が実践した5つの工夫