結論から言うと、私が中小企業診断士の勉強で遠回りした最大の理由は、アウトプット不足でした。
私は中小企業診断士の学習を5年以上続けています。平日は早朝1時間30分、通勤時間往復1時間、昼休憩30分、帰宅後1時間ほど勉強していました。勉強時間だけを見ると決して少なくありません。
しかし、受験開始から約2年間はインプット中心の学習を続けており、「勉強しているのに点数が伸びない」状態が続いていました。
通勤中に講義を聞き、テキストを読み、動画を視聴する。毎日勉強している実感はありましたが、実際には「勉強したつもり」になっていた部分が大きかったのです。
この記事では、中小企業診断士の勉強を5年以上続ける中で気づいた、
- 遠回りした5つの理由
- 勉強しているのに伸びなかった原因
- 今ならどう勉強するか
を実体験ベースでお伝えします。
「毎日勉強しているのに成果が出ない」「過去問になると解けない」と感じている方の参考になれば幸いです。
結論|遠回りの原因は「勉強したつもり」だった
今振り返ると、私は長い間「勉強したつもり」の状態でした。
講義を聞く、テキストを読む、動画を見ることはしていましたが、実際に問題を解いて知識を使う機会が不足していました。
中小企業診断士試験は知識を覚えるだけではなく、その知識を使って正しい選択肢を選べるかが問われます。
そのため、インプットだけではなかなか得点につながりません。
私が遠回りした原因は、真面目に勉強していなかったからではなく、勉強の方向性を間違えていたことでした。
遠回りした理由① 完璧に理解してから問題を解こうとしていた
以前の私は、「理解してから問題を解くべき」と考えていました。
理解が曖昧な状態で問題を解くことに抵抗があり、まずは講義やテキストで知識を固めようとしていました。
その結果、テキストを読む時間ばかりが増え、問題演習が後回しになっていました。
しかし実際には、問題を解くことで初めて理解できることが多くあります。
今では「理解してから解く」のではなく、「解きながら理解する」ことが大切だと感じています。
遠回りした理由② インプット中心になっていた
受験開始から約2年間は、ほとんどインプット中心の学習を続けていました。
スタディングの講義動画を見たり、テキストを読んだりする時間が学習の中心でした。
そのときは毎日勉強している感覚がありましたが、実際に問題を解くと想像以上に解けません。
中小企業診断士試験では、
- 比較する力
- 判断する力
- 選択肢を見極める力
が求められます。
知識をインプットするだけではなく、実際に使う練習が必要だったのだと後になって気づきました。
遠回りした理由③ 音声学習が聞き流しになっていた
社会人受験生にとって、通勤時間は貴重な学習時間です。
私も通勤時間を活用し、スタディングの音声講義を繰り返し聞いていました。
ただ当時は、「理解するために聞く」というより、「とりあえず流しておく」状態になっていました。
1.5倍速や2倍速で何度も聞いていましたが、問題を解くと答えが出てきません。
「聞いたことはある」「見たことはある」のに解けないのです。
もちろん音声学習そのものは有効です。
ただし、聞くだけで終わってしまうと知識は思ったほど定着しませんでした。
聞き流し中心だった頃の失敗と、その後どのように学習方法を見直したのかは、こちらの記事で詳しく書いています。
聞き流し勉強法だけでは伸びなかった|中小企業診断士受験5年超の私が学んだこと
遠回りした理由④ 教材を増やせば安心できると思っていた
私は大量の教材を購入していたわけではありません。
しかし、勉強が不安になるたびに「他の教材も必要なのではないか」と考えることがありました。
中小企業診断士は試験範囲が広いため、勉強しているほど知識不足を感じやすい試験です。
ただ、教材を増やすと復習が追いつかなくなり、どれも中途半端になりやすいと感じました。
最終的には、新しい教材を探すよりも、決めた教材を繰り返し使う方が効果的でした。
遠回りした理由⑤ 勉強時間だけを追っていた
以前の私は、「今日は何時間勉強したか」を重視していました。
平日も休日も継続して勉強していましたが、それだけで成果が出るわけではありませんでした。
重要だったのは、
- 何を学ぶか
- どのように復習するか
- どれだけアウトプットするか
でした。
勉強時間は大切ですが、それ以上に勉強の方向性が重要だと感じています。
私が勉強法を見直したきっかけは簿記1級だった
私が勉強法を見直すきっかけになったのは、中小企業診断士ではなく簿記1級の受験でした。
当時の私は、簿記1級でも講義視聴やテキスト学習を中心に進めていました。
しかし実際に試験を受けると、問題を見ても手が動かず、ほとんど解答を書くことができませんでした。
そこで初めて、「理解した」と「解ける」は別物だと痛感しました。
この経験をきっかけに、2024年11月頃から中小企業診断士の学習でもアウトプット重視へ切り替えるようになりました。
簿記1級で思うように解答できなかった経験が、私の勉強法を見直す大きなきっかけになりました。そのときの経験はこちらの記事で詳しく書いています。
【簿記1級】2回不合格・30点だった私が気づいた独学の失敗パターン5選
二次試験で痛感した「わかる」と「書ける」の違い
一次試験では、「聞いたことがある」状態でも正解できる場合があります。
しかし二次試験ではそうはいきません。
制限時間内に考え、自分の言葉で書かなければならないからです。
私自身、頭では理解しているつもりでも、実際に書こうとすると文章として整理できないことが何度もありました。
そこで改めて、「わかる」と「書ける」は別だと感じました。
私自身、本格的にアウトプット中心の学習へ切り替えたのは過去問を繰り返し解くようになってからでした。
過去問学習で感じた効果については、こちらの記事で詳しくまとめています。
中小企業診断士二次試験で書けなかった理由|知識不足より深刻だったアウトプット不足
今ならこう勉強する|5年続けた私の学習方法
もし今の知識を持った状態で学習を最初からやり直すなら、次の方法を意識します。
まず問題を解く
完璧に理解してから進むのではなく、まず問題を解きます。
解けなかった部分を確認するためにテキストや講義へ戻ります。
間違えた論点を重点的に復習する
最初から最後まで読み直すのではなく、間違えた論点を中心に復習します。
現在も、問題演習や過去問で不明点が出たときにインプットへ戻るようにしています。
教材を増やさない
不安になると新しい教材が欲しくなります。
しかし経験上、教材を増やすよりも、決めた教材を繰り返す方が効果的でした。
毎週アウトプットする
問題演習や過去問に触れない週を作らないことを意識しています。
アウトプットを継続することで、自分の理解不足に気付きやすくなりました。
まとめ|「勉強している」と「伸びる」は別だった
以前の私は、「毎日勉強していること」で満足していた部分がありました。
しかし実際には、「勉強していること」と「実力が伸びていること」は別でした。
中小企業診断士の勉強で「勉強しているのに点数が伸びない」「過去問になると解けない」と感じる場合は、アウトプット不足が原因かもしれません。
私自身、5年以上学習を続ける中で、インプットだけでは合格に近づけないことを実感しました。
だからこそ今は、完璧に理解してから進むのではなく、まず問題を解いてみることを意識しています。
もし今、伸び悩みを感じているなら、まずは小さなアウトプットを増やすことから始めてみてはいかがでしょうか。

