簿記1級で伸びなかった理由|8ヶ月勉強して気づいた「勉強しているつもり」の落とし穴

簿記1級の勉強で伸び悩んでいるなら、原因は勉強時間の不足ではなく、「勉強方法」にあるかもしれません。

私自身、簿記1級の学習を始めてから8ヶ月間、毎日勉強を続けてきました。

早朝学習、通勤時間の活用、帰宅後の学習など、社会人としてできる限りの時間を確保していたつもりです。

それでも最初の受験ではほとんど何も解けず、途中退室しました。

当時は「勉強しているのに成果が出ない」と感じていましたが、今振り返ると、私は「勉強しているつもり」になっていたのだと思います。

この記事では、簿記1級を8ヶ月学習した中で私が遠回りした理由と、学習方法を見直して気づいたことを実体験ベースでお伝えします。

最初は勉強時間を確保することが目的になっていた

簿記1級の学習を始めた当初、私が重視していたのは「毎日勉強すること」でした。

主な学習内容は、テキストを読むことや講義動画を見ることです。

勉強時間を確保できると、「今日も頑張れた」という達成感があります。

しかし今振り返ると、その頃の私は勉強そのものが目的になっていました。

特に社会人学習では、「今日は2時間勉強できた」という事実だけで満足してしまうことがあります。

実際には、何時間勉強したかよりも、何を学習したかの方が重要でした。

2ヶ月間インプットだけで受験し、ほぼ0点だった

私は簿記1級の学習を始めてから約2ヶ月間、ほぼインプットだけで勉強していました。

  • テキストを読む
  • 講義動画を見る
  • 内容を理解する

こうした学習を続けた結果、「ある程度理解できている」という感覚がありました。

そして、そのまま初めて簿記1級を受験しました。

しかし結果は、ほぼ0点でした。

問題を見ても何を書けばよいのかわからず、途中退室しています。

この経験で初めて、私は大きな勘違いをしていたことに気づきました。

「理解できる」と「解ける」は全く別だったのです。

問題を解くと全然手が動かなかった

実際に試験問題や総合問題を前にすると、次のような状態でした。

  • 何を聞かれているかわからない
  • どこから手を付ければよいかわからない
  • 仕訳が思い浮かばない
  • 解答までの流れが見えない

テキストでは理解したつもりでも、実際に解答を作る力は身についていませんでした。

今振り返ると、知識を増やすことばかりに意識が向き、問題を解く訓練が圧倒的に不足していたのだと思います。

失敗しても、すぐには学習方法を変えられなかった

0点に近い結果を経験したので、すぐにアウトプット中心へ切り替えたと思われるかもしれません。

しかし実際は違いました。

長く続けてきた学習習慣をすぐに変えることはできなかったのです。

その後も約6ヶ月間、

  • インプット6割
  • アウトプット3割

ほどの割合で学習を続けました。

そして2回目の受験を迎えました。

結果は30点程度です。

もちろん初回よりは前進しましたが、合格には遠く及びませんでした。

そこでようやく、アウトプット中心の学習へ本格的に切り替える必要性を痛感しました。

2回の受験を通じて感じた簿記1級の難しさについては、こちらの記事でも詳しくまとめています。

【簿記1級】2回不合格・30点だった私が気づいた独学の失敗パターン5選”

私が遠回りしないために変えた3つのこと

① テキスト中心から問題演習中心へ変えた

最も大きな変化は、学習の中心をテキストから過去問へ移したことです。

過去問を解くことで、自分が理解していない部分が明確になりました。

テキストを読むだけでは気づけなかった弱点が見えるようになったのです。

② 間違えた問題を繰り返し解いた

以前は新しい論点を学ぶことばかりに意識が向いていました。

しかし実際には、間違えた問題を繰り返し解く方が効果を感じました。

復習を通じて、知識が少しずつ定着していったと思います。

③ 理解するだけでなく、解法手順を意識した

過去問中心の学習へ切り替えて特に変わったのは、解法手順を意識するようになったことです。

インプット中心の頃も、論点そのものは理解できていました。

しかし問題を前にすると、どの順番で考えればよいのかがわかりませんでした。

過去問を解く中で、解答までの流れや考え方が少しずつ見えるようになりました。

これが、私にとって大きな変化だったと感じています。

簿記2級と簿記1級の違いで感じたこと

簿記2級と簿記1級は別物と言われることがありますが、私自身は少し違う印象を持っています。

感覚としては、簿記2級が基礎であり、簿記1級はその知識を前提とした応用・総まとめという位置づけです。

そのため、簿記2級で学んだ内容が無駄になるわけではありません。

ただし簿記1級では、知識を知っているだけでは不十分で、それを使って問題を解く力が求められると感じています。

社会人学習で感じた時間の重み

私は仕事と育児をしながら学習しています。

平日は、

  • 早朝学習:約1.5時間
  • 通勤時間:約1時間
  • 帰宅後:約30分

休日も早朝に1時間ほど学習しています。

一方で、日中は子どもの世話があるため、思うように勉強時間を確保できません。

だからこそ、「どれだけ勉強するか」だけではなく、「どう勉強するか」が重要だと感じています。

限られた時間だからこそ、方向性を間違えないことが大切でした。

私が実践している勉強時間の作り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

【3人育児・フルタイム勤務】社会人の勉強時間の作り方|私が実践した5つの工夫

まとめ|努力だけではなく方向性も重要だった

簿記1級の学習を通して、私は「勉強していること」と「実力が伸びること」は別だと痛感しました。

実際、私は2ヶ月間インプットだけで学習し、初受験ではほぼ0点で途中退室しています。

その後も6ヶ月間はインプット偏重の学習を続け、2回目の受験でも30点程度でした。

だからこそ今は、

  • 問題を解く
  • 手を動かす
  • 間違えた理由を考える
  • 復習を繰り返す

ことを以前より重視しています。

もし今、簿記1級の勉強を続けているのに伸び悩んでいるなら、一度学習方法を見直してみるのもよいかもしれません。

私自身、「解けない」と気づいたことが、学習方法を変える大きなきっかけになりました。